費用対効果評価の基本——ICER とは何か、なぜ医薬品の価格に関係するのか

増分費用対効果比(ICER)は、新しい治療が「1QALY(質調整生存年)を得るためにいくら余分にかかるか」を示す指標であり、医療技術評価(HTA)の中核をなす概念だ。日本では2019年から薬価制度への費用対効果評価が本格導入されており、製薬企業のメディカルアフェアーズ担当者にとっても基礎知識として欠かせない。本稿では ICERの計算方法から、閾値設定の考え方、実務上の注意点までを概説する。